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上廣倫理財団寄附研究部門の概要

 京都大学人と社会の未来研究院上廣倫理財団寄附研究部門では、公共政策、伝統知、人類学、臨床心理学など多様な専門領域の研究者がさまざまなアプローチで学術研究を行い、日本人の精神性と倫理観に根ざしつつ、学際的観点からポスト成長時代の倫理を探究・再構築し、社会還元することをめざしています。

 上廣倫理財団寄附研究部門は、旧こころの未来研究センターにおいて計2期計10年間の寄附研究を実施いたしました。第1期(2012~2016年度)の上廣こころ学研究部門では、各学術領域内において学術研究を深めていくことを主目的としていました。第2期(2017~2021年度)の上廣倫理財団寄付研究部門では、学術研究をふまえた社会還元を積極的に進めていきました。

 第3期(2022~2026年度)にあたる人と社会の未来研究院・上廣倫理財団寄附研究部門では、公共政策領域と伝統知領域に、人類学領域と心理学領域を統合することで、過去・現在・未来、そして、マクロ・ミクロと、時間的にも空間的にも広い視座から倫理を捉えていきます。

 プロジェクト1(公共政策・思想領域)では、広井教授が中心となり、ポスト成長時代の経済・倫理・幸福に関する学術研究を行います。そしてその成果をふまえ、地域再生と幸福政策などをテーマとした社会還元活動を進めて行きます。

 プロジェクト2(伝統知・倫理思想領域)では、熊谷准教授が中心となり、アジアと日本の精神性、幸福観、倫理観に関する学術研究を行います。その成果をふまえ、ポスト経済成長時代における共生の倫理、特に日本とアジアの伝統知とテクノロジーの融合による社会応用をテーマとした社会還元活動を進めて行きます。

 プロジェクト3(人類学領域)では、小西特定講師が中心となり、共生のための「つながり」とコミュニティ構築に関する学術研究を行います。その成果をふまえ、つながりを基盤とする共生、教育、地域作りをテーマとした社会還元活動を進めて行きます。

 プロジェクト4(心理学領域)では、粉川特定助教が中心となり、日本の現代社会で生じているこころの問題とその変容に関する学術研究を行います。その成果をふまえ、現在人が持つ心理的課題とその解決に関する視点の提供をテーマとした社会還元活動を進めて行きます。

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