小西賢吾(上廣倫理財団寄附研究部門特定講師)と、亀山隆彦(人と社会の未来研究院研究員)が主催する、水野久代(同・研究員)の「お寺の薫りプロジェクト」との共催で、以下のシンポジウムを開催いたしますのでご案内します。
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身体と社会の実践知研究会 公開シンポジウム
「お寺×薫り×サイエンス~人と社会のWell-being向上にむけて」
■日時 2024年1月29日(月)14:00-16:00
■スケジュール
14:00-14:10 開会挨拶 熊谷誠慈 (京都大学人と社会の未来研究院 教授)
14:10-14:20 お寺の薫りプロジェクト概要説明 水野久代 (同 研究員)
14:20-14:55 お寺の薫りプロジェクト紹介
髙林純示 (京都大学生態学研究センター 名誉教授)
山﨑正幸 (龍谷大学農学部 教授)
塩尻かおり (同 教授)
打本弘祐 (同 准教授)
小澤理香 (京都大学生態学研究センター 研究員)
14:55-15:00 休憩
15:00-15:20 講演 打本弘祐 「仏教と香-仏の薫り・寺院の薫り-」
15:20-15:25 休憩
15:25-15:50 総合討論
15:50-16:00 閉会挨拶
小西賢吾 (京都大学人と社会の未来研究院 特定講師)
亀山隆彦 (同 研究員)
■ 開催形式 ハイブリッド形式(定員:対面40名、オンライン50名)
■ 対面会場 京都大学 稲盛財団記念館 3F 中会議室
■ 参加申し込み 以下のURLからお申し込みください。
https://forms.gle/n9WRGCoRMWxESAbX8
■ 主催:身体と社会の実践知研究会、京都大学人と社会の未来研究院上廣倫理財団寄附研究部門
■ 共催:お寺の薫りプロジェクト
■ 問い合わせ先: ifohs-spwbs@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
■ 講演要旨「仏教と香-仏の薫り・寺院の薫り-」
現在では仏事や葬儀等に欠かせない香は、古代インドでは体臭や悪臭を消すために用いられていました。それが仏教では、仏や僧侶への大切な供物となり、さらに香の功徳や身から香を出す仏、よき薫りが満つる浄土が経典に説かれるようになりました。 現在、香に接する機会の多くは、お寺においてでしょう。中心に祀られた仏像に手向けられる香は、仏前や寺院内部の浄化を主に目的としますが、香の機能は一様ではありません。焼香により広がる薫りや香煙は、参詣者の心に落ち着きをもたらし、亡き人を偲ぶ人々の悲嘆を癒やす役割もあるのではないでしょうか。 今回は、香に関する経典の記述を紹介しつつ、香を寺院空間を私たちの心身を調える舞台へと変容させる装置として、また悲嘆を癒やしてよりよい生を営むための伝統知として捉えてみたいと思います。
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